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貧血には鉄分より蛋白質

鉄分を補給しただけで貧血がよくなることはありません。

貧血とは、赤血球の中にあるヘモグロビン(血色素)の量が不足している状態のことを言います。

ヘモグロビンは酸素を運ぶ役割を持っているので、これがなくなると組織の末端で酸欠状態が起こり、そのため顔色が悪くなったり、立ちくらみを起こしたりするのです。

どうやってヘモグロビンを増やすかが、貧血対策のポイントになります。

足りないものを増やすにはそれを作るための材料を仕入れればいいのです。

ヘモグロビンの材料は、グロビンという蛋白質とヘム鉄という鉄分です。

鉄分だけを与えても、ヘモグロビンは増えません。

まず必要なのは蛋白質です。

それ以外にもとるべきい栄養素はたくさんあります。

ヘモグロビンが出来上がるまでには、ビタミンB1とB2と葉酸、ビタミンC、銅、ニコチン酸などが必要です。

人間には1日に体重の1000分の1の良質な蛋白質が必要です。

それだけの蛋白質を確保するのは、ふつうの食事をしていても容易ではありません。

ダイエットで食事を減らせば、ますます蛋白質不足となるので注意しましょう。

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